カウンセラーとして仕事を始めた頃、私は思うような効果が出せず悩んでいました。
対人恐怖症に有効なはずの認知行動療法は効かず、自分が克服した方法は使えない、話を聴き続けても何も変わらない…どうすれば効果が出るのかと試行錯誤していたのを覚えています。
何とかしなければという必死の思いで、実際に現地で対人恐怖症の症状が出ている場面を見てアドバイスしたり、図書館で関連する本を血眼で読みあさったりしたこともありました。
それでもなかなか思うような効果は出せなかったのですが、日々のカウンセリングや相談対応を諦めずに続けてきた結果、やっと対人恐怖症の本質に気付き最適な方法を見つけ出すことができたのです。
今あなたはこのような状態で悩んでいませんか?
- 学校や職場でみんなが楽しそうにしている中で自分だけ会話に入れない
- 話しかけてもらっても会話が続かず沈黙で気まずい雰囲気にしてしまう
- 人と会ったあと「相手がどう思ったか、相手にどう思われたか」ばかり考えて不安になる
- 周りの人たちに見られていて悪口を言われているような気がする
- 他人に怒られたり嫌われたりすることを恐れて常にビクビクしている
- 相手が嫌がるかもしれないと思って聞きたいことが聞けない
生きていく上で人とのかかわりが避けられない以上、対人恐怖症になると深刻な悩みを抱えることになります。
何とかしようと思って、本やインターネットで調べた方法を試しても改善しない、頑張って人と話す機会を増やしても変わらない、病院でもらった薬を飲んでも治らない…
誰かに相談しても「考えすぎ」「気にしすぎ」と言われるだけ。
どうすればいいかわからないまま、一人で悩み続けるのはつらいですよね。
「性格だから仕方がない」と諦めておられるかもしれませんが、対人恐怖症は専門のカウンセリングで克服していくことができます。
対人恐怖症専門カウンセリングの特徴
対人恐怖症の臨床実績豊富なカウンセラーが対応
カウンセリングを担当させていただく公認心理師の西橋康介です。
現在までの臨床実績は延べ9000件以上(2023年末時点)、対人恐怖症の克服事例をもとにお伝えできるアドバイスが数多くあります。
悩んでいる方々が「頭ではわかっているけど変わらない」と言われる通り、対人恐怖症は考え方を少し変えたくらいで克服できるものではありません。
対人恐怖症を生み出す根本的な問題を解決する取り組みを積み重ねていく必要があるのです。
実践しやすい具体的なアプローチ
一般のカウンセリングのように話をお聴きするだけでなく、対人恐怖症克服に必要な知識の提供や「今の状態で何をすればいいか」まで落とし込んだアドバイスをおこなうのが特徴です。
対人恐怖症のメカニズムをもとにどういう効果があるのかを具体的にご説明した上で克服につながる取り組みをお伝えしております。
アドバイスをもとに日々の生活で考え方や行動を変えて過ごし、次のカウンセリングでその結果を報告していただく。
回を重ねるごとに不安が和らぐ、人目が気にならなくなる、自分に自信が持てるようになるといった変化が生まれ、対人恐怖症は克服へと向かうのです。
カウンセリング中の時間だけでなく、次回までの期間を有効活用する方法であるため、音声だけのZoomや電話でも対面と同等の効果を出すことができるようになっています。
対人恐怖症を克服する5つの取り組み
カウンセリングでは以下の5つのテーマで取り組みをおこない、対人恐怖症を克服していきます。
自分を知る
他人の目を気にして自分を偽り続けてきた結果、対人恐怖症の人は自分を見失っています。
自分がわからないから他人に合わせるしかない、他人や世間一般の基準にすがるしかない状態になっているのです。
自分がどういう人なのか、何に対してどう思いどう考えるのか、どうしたいのか等がわかるようにしていきます。
自己理解が深まっていく毎に自分を自分の基準で見ることができるようになるため、他人基準で常に相手の反応にビクビクするような感覚がなくなるのです。
感情との付き合い方を身に付ける
過去や未来のことばかり考えては不安に苛まれている。
対人恐怖症の人は不安や恐怖といった感情に飲まれやすい状態になっているため、感情との付き合い方を身に付けていくことが必要です。
無理やり感情を抑え込んだり、見ないようにしたりするのではなく、適度に表現する、距離を置く、受け止めるといった方法を定着させていきます。
感情と上手く付き合うことができるようになれば、気持ちが安定して些細なことに過剰反応することがなくなります。
意識の範囲を広げる
意識の範囲を狭く小さく、感じなくすることで自分を守っているのが対人恐怖症の状態です。
しかし、意識の範囲が小さいことで自分にしか向けられない状態(自意識過剰)になり、自分が全体の一部である感覚を失ってしまう。
まるで自分にだけスポットライトが当たっているかのような感覚になるため、自分の些細な行動や言動が他人に大きな影響を与えるとしか思えないのです。
考え方や身体感覚を変える働きかけをしていくことで意識の範囲を広げ、自意識過剰の状態を改善します。
考え方を修正する
対人恐怖症と対人恐怖症でない人との間で以下のような思考のズレ(認知の歪み)が生じています。
- 相手が挨拶を返してくれなかった→自分は嫌われていると思う
- 街で見かける人たちが楽しそうに見えた→自分だけが不幸だと思う
- 上手くいかないことがあった→今までのことがすべて無駄だったと思う
自分を苦しめ、他人を敵とみなすような考えを繰り返しているから心が休まらず、不安や恐怖が拭えない状態になっているのです。
本来の正常な認知をもとに具体例を提示し、歪みを修正していきます。
コミュニケーション方法を改善する
人との関わり方、仲良くなる方法がわからないから不安や恐怖を感じているところがあります。
コミュニケーションにおいて大切な自己開示ができない状態になっている人が多いため、カウンセリングでは自分のことを話せる範囲で少しずつ自由に話す取り組みを重視しています。
人とのコミュニケーションでの成功体験は、自信をつけてくれるだけでなく、人への安心感をもらたしてくれるので対人恐怖症が克服へと向かうのです。
カウンセリングで幸せを失い続ける日々に終止符を打つ
対人恐怖症は年齢を重ねれば治ると思うかもしれませんが、治るキッカケとなる人とのかかわりを避けてしまう、症状に囚われてしまうといった問題があることから可能性はゼロに近いです。
10代で悩み始めて30代、40代になってカウンセリングを受ける方が少なくないことがその証拠だと言えます。
今のままで過ごす10年と、対人恐怖症を克服してから過ごす10年を想像してみてください。
対人恐怖症で悩んでいる状態でなければ、友達を作って楽しく遊んだり、同僚との会話を楽しんだり、恋人と一緒に幸せな時間を共有したり…自分のやりたいことをやって人生を楽しめるはずなのに、対人恐怖症であるがゆえその全てを失い続けることになるのです。
今のままでも何とか生活していける状態の方がほとんどですが、いつもどこかでしんどさを感じておられると思います。
ちゃんと対応してもらえるかどうか、上手く話せるかどうか、本当に克服できるのかどうかといった不安が出てくるため、今すぐカウンセリングを受けようとはならないかもしれません。
ただ、対人恐怖症で悩んでいる期間が長かった人ほど「もっと早くカウンセリングを受けておけばよかった…」と言われます。
日々の苦痛から解放されたい、自分のやりたいことをやって楽しみたいと思っておられるのであれば、なるべく早い段階でご相談ください。
カウンセリングで対人恐怖症を克服できる人とできない人の違い
カウンセリングの必要性をお伝えしてきましたが、どんな人にでも100%効果が出る万能なものではありません。
当然、カウンセリングを受けても効果が出ない人はおられます。
カウンセリングはあくまでもサポートであるため、本人が変わろうとする自発的な意志がない限り効果は出ないのです。
回数を重ねても自分自身の問題から目を逸らし続ける、こちらからご提案する内容に対して取り組もうとしない、カウンセラーに治してもらおうとする姿勢ではどうしようもありません。
逆に、どんなに辛くても自分自身の問題と向き合おうとしている、こちらからご提案した内容に取り組む、取り組めなかったとしても取り組もうとはする、主体的に考えて取り組んでみるといった傾向が強い方であればあるほど短期間で克服されています。
カウンセラーとの相性も効果に影響しますので、私が執筆した記事を読んである程度納得できるかどうかも参考にご検討ください。
対人恐怖症専門カウンセリングのメニュー・料金
対面カウンセリング
60分 … 11,000円(税込)
90分 … 14,300円(税込)
カウンセリングオフィス「大阪市北区天神橋2-3-10 サンハイム南森町405」までお越しいただく形になります。
オンラインカウンセリング
60分 … 11,000円(税込)
電話、Skype、Zoomのいずれかをお選びいただけます。映像なしで受けていただくことも可能です。
■時間延長 … 10分毎1,100円(税込)
■キャンセル料 … 当日連絡のみ3,300円(税込)、前日までにご連絡いただければかかりません。無断キャンセルにつきましてはカウンセリング料金全額を請求いたします。
カウンセリングの予約方法
WEB予約の場合
- 予約フォームに必要事項を入力して送信
- メールにて予約日時の調整
- 料金のお支払(対面の場合は現地にて現金払、オンラインの場合は銀行振込)
- 予約日時にカウンセリングを受ける
※オンラインの連絡先およびお振込先は予約確定時のメールでお知らせします。
※24時間が経過しても返信がない場合はお手数ですがお電話にてご連絡ください。
電話予約の場合
- 06-6809-3998に電話をかけていただく(受付時間 10:00-20:00)
- 相談内容、ご希望のカウンセラー、予約希望日時、お名前を伝えていただき日程を調整
- 料金のお支払(対面の場合は現地にて現金払、オンラインの場合は銀行振込)
- 予約日時にカウンセリングを受ける
※オンラインの連絡先およびお振込先は口頭でお伝えします。(Zoomのみメールアドレスをお聞きして接続先URLをお送りする形になります)
※休業日等で留守電になっていることがあります。折り返しのお電話をご希望の場合は、お名前と電話番号を録音してください。
カウンセリング対応時間 … 10:00~22:00(月曜定休、土・日・祝日は予約可)
お申込みの際によくいただくご質問
私の症状でも本当に克服できるのでしょうか?
カウンセリングを受けようかと考えたときに、自分の症状でも本当に効果が出るのかどうか、克服できるのかどうかという不安は感じて当然だと思います。
対人恐怖症を専門にカウンセリングをおこなってきた中で、視線恐怖症、表情恐怖症、雑談恐怖症、醜形恐怖症、自己臭恐怖症など様々な症状に対応してきましたが、ほぼ全員の方が「本当に克服できるのか」と不安を抱えながらカウンセリングを受けておられました。
30年以上悩んでいる症状の方でも、何をしても克服できなかった症状の方でも、HSPや発達障害、アダルトチルドレンを抱えている方でも、しっかりとお話をお聴きした上でその方に最適なプランを一緒に考えて、回を重ねるごとに軌道修正しながら対人恐怖症を克服できるまでサポートさせていただいた実績があります。
「もう対人恐怖症は克服できないのでは」と諦めかけている方も一度ご相談ください。
どのくらいのペースでどのくらいの期間カウンセリングを受ければ克服できますか?
カウンセリングを受けていただくペースは月1回か2回の方が多いです。
1ヶ月以上の間隔を空けると効果が薄くなってしまうので、なるべく1ヶ月以内に受けていただくことをお勧めします。
最短での克服をご希望の場合は、週1回のペースから始めて何をすればいいか自分で考えられる状態になってから少しずつ間隔を広げていく形が理想的です。
カウンセリングの期間は3ヶ月、6ヶ月…1年以上かかるケースもあり、人によって様々。
可能な限り短期間、少ない回数で克服することを目標としてカウンセリングをおこなっております。
継続を前提としてカウンセリングを受けるのはハードルが高いため、まずは一度アドバイスをもらうために受けてみて、良かったら継続を検討するくらいでお考えください。
こちらから継続を強要することはございません。
初めて受けてみようと思うのですが「カウンセリング」というのは具体的に何をするのでしょうか?
実際におこなうのはカウンセラーとの会話です。
対面の場合は大阪にあるカウンセリングルームで、オンラインの場合は電話、Skype、Zoomのいずれかで会話をします。
話していただく内容は普段話せない症状のことや今悩んでいること、聞いて欲しいこと…何でもかまいません。
思いついたことを話していただくとカウンセラーがしっかりお聴きしながら応答していきます。
質問に対しては答えられる範囲で答えていただければ大丈夫です。
カウンセラーが求めていることを話そうとしてしまうと思いますが、なるべく自分が話したいこと、聞いてほしいこと、聞きたいことを話してください。
初回は情報が少ないため話をお聴きすることが中心になりますが、一緒に考えながら克服につながる具体的なアドバイスをおこないます。
カウンセラーに説教されたり、怒られたりされたりするのではと恐れる方もおられますが、そういった対応は克服につながらないため一切おこなっておりません。ご安心ください。
対人恐怖症で苦しむ方への思い
実は私自身も対人恐怖症で苦しんでいた過去があります。
楽しそうな同級生に嫉妬しながら耐え続けた孤独感、聞こえるように悪口を言われても我慢するしかなかったつらさ、必死に考えて話したのに「お前、おもんないねん。もうしゃべるな」と言われたときの悲しみ、結婚式で手足が異常に震えてみんなに笑われたときの恥ずかしさ…
友達が0人だったことも、彼女ができなかったことも、暗いとしか言われなかったことも、今では「そんなこともあったな」と思うくらいですが、当時はつらくて苦しくて死にたい気持ちしかなかったのを覚えています。
「もう克服できないんじゃないか」と諦めかけておられるかもしれませんが、克服したいという気持ちを持ってカウンセリングを受けていただければ克服していくことはできます。
一人で悩み苦しむ日々はもう終わりにしましょう。