職場において人間関係と同じくらい重要なのが仕事です。

そもそも会社は仕事をする場である以上、いくら人間性が良くても仕事ができないと上手くいきません。仕事ができないことが人間関係を悪化させる要因にもなります。

仕事ができない悩みは単純に能力が低いという話ではなく、生まれ持った性質や心理的な要素の影響が大きいですが、カウンセリングを受けることによって改善していくことができます。

仕事ができないことで抱える悩み

上司や先輩から毎回指摘を受けているにもかかわらずミスをなくせない自分が嫌。情けない。

仕事の要領が悪く時間がかかってしまい、「なぜ自分はこんなにも仕事ができないんだろう」と周りと比較しては落ち込む。

日々できない自分を目の当たりにすることで自信を失い、どんどん仕事ができない状態になっていきます。

仕事でミスを繰り返せば周りに迷惑がかかることはもちろん、教える側の上司や先輩にも負担をかけ続けることになる。

周りに迷惑を掛けているかと思うといたたまれない気持ちになり、ミスをしてまた怒られるんじゃないかと思うと恐怖心が出てきて緊張します。

わざと悪意があってやっているわけでなくても、何度言っても同じミスを繰り返されるとさすがに嫌気がさしてくるもの。

周りから悪口を言われたり、厳しい口調で怒られたり、場合によってはハラスメントやいじめを受けることも少なくありません。

なぜ仕事ができないのか?

経験を重ねても仕事ができない原因として以下のようなことが考えられます。

発達障害

一番最初に思いつくのが発達障害ではないかと思います。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の人は、強い衝動性によって目の前のことに集中できず、意識が分散してしまうからどうしてもミスが起こりやすい。計画的に仕事を進めていくことも困難です。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の人は、想像力の欠如により全体を把握して仕事に取り組めない、曖昧な指示が伝わりづらい、複数のことを同時進行できない。

発達障害があると仕事で必要とされることが上手くできないため、仕事ができない人とみなされやすくなるのです。

ストレス

過度のストレスを抱えると理性脳と呼ばれる「前頭葉」の血流が悪くなるため、集中力の欠如や思考が働きづらくなる問題が起こります。

結果としてケアレスミスが増加、効率的に仕事をこなしていくことも、仕事上の会話も上手くできない状態になってしまうわけです。

「上司の期待に応えないといけない」「完璧にやらなければならない」といった固定観念に縛られている人ほどストレスを抱えやすい傾向が見られます。

さらにミスばかりしていると「絶対にミスをしてはいけない」と自分にプレッシャーをかけてしまい、ストレスによってさらにミスが起こりやすい状態になる悪循環もあります。

対人関係の問題

人とのかかわりに不安や恐怖を抱えていたり、何か悩みを持っているとミスが起こりやすくなります。

本来は気にしなくていいはずの周りの目を意識、変に気を遣うことで注意力が散漫になってしまうからです。

また、確認すべきことがあっても相手が忙しそうだからと聞けず勝手な判断をする。報連相ができないまま仕事を抱え込んでパンクしてしまうことも少なくありません。

上司に怒られるのを恐れてミスを報告しなかったことで、会社に大損害を与えたケースもありました。

仕事ができない悩みを解消するためにカウンセリングでおこなうこと

現状の問題を防ぐ対策を考える

現時点で仕事に支障をきたす問題が起こっているケースがほとんどですので、まずは問題を防ぐ対策を一緒に考えるところから始めます。

どれだけ親身になってくれる先輩や上司がいたとしても、同じ目線で考えてもらうことが難しいためどうしても上手くいかない方法になりがちです。

カウンセリングでは同じ目線で対策を考えますので、効果が出やすい対策を得ることができます。

実践してみて効果が薄いようであればまた一緒に考えて新しい対策を打つ。繰り返していくうちに自分でもどうすれば問題を防げるかがわかってきます。

仕事ができない原因を知る

仕事ができない状態を改善するためには原因を知ることが必要です。

一つの原因だけでなく複数の要因が相互に悪影響を及ぼし合っているため、現状の問題だけでなく今までの経緯、生まれ持った性質や親子関係、成長過程で形成された習慣等も詳しくお話しいただく形になります。

仕事ができないことで悩んでいると、ミスを防ぐ対策、作業スピードを上げる方法等、表面的なところだけで終わってしまいがちですが、背景にある問題にもしっかり目を向けていきます。

仕事ができない原因を知るだけでも落ち着くことができ、心に余裕ができて問題が改善されるところがあります。

仕事ができない原因を改善する

仕事ができない原因を改善する方法を一緒に考えていきます。

複数の要因のうち一つが改善に向かうと他の要因にも影響が及びますので、どの要因からどういう形で改善していけばいいかをしっかり考えながら進めていきます。

生まれ持った性質で変えられないところに関しては、上手く付き合っていく方法を身につけることが必要です。

私自身も発達障害やHSPといった性質と付き合いながら生活しているため、事例も交えて現状に即した具体的な方法をご提案していきます。

仕事ができない原因が改善されてくると仕事ができるようになり、今までの「自分は仕事ができない人間だ」というイメージが「自分も仕事ができるんだ」に変わっていく。先輩や上司から指摘を受ける機会が減って自分でも大丈夫と思えてくる。

仕事の経験を重ねるにつれて自信が持てるようになって仕事ができない状態は改善するのです。

仕事ができないことでお悩みでしたら一度ご相談ください。

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