
あなたは「上司に怒られたらどうしよう…」「同僚に指摘されたらどうしよう…」「使えないヤツだと思われたらどうしよう…」等とビクビクしながら日々を過ごしておられませんか?
職場でビクビクしてしまう原因と解決方法をお伝えしていきます。
なぜ職場でビクビクしてしまうのか?
周りの人からの評価を気にしすぎている
周りの人からどう見られているか、どう評価されているかを気にしながら過ごしていると、常に自分の行動や言動に気を配らないといけない状態になります。
仕事をしていても「ちゃんとできているだろうか」と不安になり、会話をしていても相手の反応が悪いように思えてくる。
「周りからの評価なんて気にしないようにしよう」と思っても、気にしてしまうことを止められないので余計に苦しみます。
気にしないようにしようとすればするほど、逆に気になって仕方がなくなっていく。
職場の人たちに自分の悪口を言われているような気がして悩む人もいます。
職場で周りの評価を気にしすぎているからビクビクしてしまうのです。
人の視線が怖いと感じる他者視線恐怖症の改善方法をお伝えしています。
上司に対する恐怖心が強い
職場でビクビクしている人は、とくに上司(役職者)に対して怖さを感じています。
目上の人というだけで怖さを感じる人もいれば、指示や指摘がきつく聞こえて怖さを感じる人もいる。
表情がなく淡々としている様子に苦手意識をもって怖いと思うようになる人もいました。
恐怖心があることで仕事上でのミスが起こりやすく、上司に指摘を受ける機会が増えてしまう。指摘を受けるから余計に怖くなってさらにミスを犯す…悪循環で恐怖心が増していくパターンがあります。
パワハラやモラハラをしてくる上司の場合、怒られたり、ネチネチと説教をされたりすることへの恐怖心があるため、委縮して顔色をうかがい続ける状態になりやすいです。
上司のパワハラがひどい場合は下記のページを参考にしてみてください。
上司が怖くて質問や報告ができない、ミスを繰り返してしまう等、仕事に支障をきたすほどお悩みの方に具体的な対処法をお伝えしています。
固定観念による過度なプレッシャーを抱えている
実は私自身、職場で周りにビクビクしながら過ごしていた時期があります。
「完璧に仕事をこなさなければならない」「上司や同僚の期待に応えなければならない」という固定観念にとらわれ、過度なプレッシャーを抱えていたことが原因でした。
どれだけ仕事を頑張っても完璧にはできないし、上司や同僚の期待にどこまで応えられているかもわからない。
自分の中で大丈夫と思えなかったことで自信が持てず、周りから認められている感覚がほとんどありませんでした。
厳しい上司や先輩がいなかったとしても、自分が自分に対して高いハードルを設定しているとビクビクしやすい状態になるのです。
職場でビクビクしてしまう悩みを解決する方法
相手の立場で考えてみる
自意識の対になるのが他意識であるため、相手の立場で考えることができれば自意識は緩和します。
現地では難しいと思いますので、帰宅後に周りの人がどう思っていたか等を振り返って書き出してみましょう。
人によって内容が変わってくるため、Aさんの場合、Bさんの場合、Cさんの場合と具体的に考えてみてください。
- Aさんは自分の仕事ぶりを見てどう思っているだろうか
- Bさんにとって自分は嫌いなタイプなのだろうか
- Cさんは自分があまりしゃべらないことに対してどう思っているだろうか
続けることで少しずつ周りの人からの評価が気にならなくなっていきますので一度試していただければと思います。
プレッシャーになる固定観念を崩す
固定観念を崩す方法として以下の3つがあります。
- 周りが自分の固定観念の通りに仕事をしているのかを観察する
- 自分の固定観念と反対の行動をしている人がいれば、その人が行動した結果がどうなったかを観察する
- わざと自分の固定観念と反対の行動を取ってみて結果を検証する
一番効果的なのは3番目の自分で行動してみることですが、1、2番目の上司や同僚といった身近な人の経験を観察することも疑似体験になるので有効です。
繰り返していくうちに、「今までの固定観念は絶対ではなかったんだ」と思えてきて、ビクビクすることが少なくなっていきます。
できそうなこと、できそうな場面という限定的な形でいいので一度やってみてください。
自責⇒他責で開き直る
例えば、苦手な上司からややこしい仕事を任されてミスをしてしまったとします。
ミスをしたのは自分の不注意が原因だった場合、本来なら自分を責めて「上司にどう言い訳しようか…」なんて考えるのですが、それを「そもそも上司が自分に任せたのが悪いから上司の責任だ」等といった屁理屈をこねて自分を納得させるのです。
それで自分が納得できれば開き直った状態になれるので、かなり抵抗感がなくなって伝えやすくなります。相手のせいだと思うようになるから当然ですよね。
この方法について私は「屁理屈」と表現しましたが、考えてみるとその屁理屈にも一理あるわけで、100%自分勝手な考え方ではないと言えます。
苦手な上司に報告、相談がしづらいとお悩みであれば活用してみてください。
転職をする
転職したところでまた同じことの繰り返しになってしまうのではと思い、今の職場に縋り付く状態になっている人は少なくありません。
たしかに職場が変わっても同じようにビクビクしながら過ごす可能性はありますが、職場環境の変化によって自分が変われる可能性もあります。
思い切って今の環境を変えてみることが一つの改善策となりうるのです。
転職活動の中で他の会社や業界の話を聞けて今の職場を客観視しやすくなるため、最終的に転職できなかったとしても改善につながるところがあります。
ただ、実際に何度か転職していてどこの職場でもビクビクしてしまう人は、カウンセリングで根本的な問題と向き合っていくことが必要です。
カウンセリングで過敏な状態を改善する
問題のある上司や先輩がいるわけではなく、逆に優しいと思える人が多い職場でビクビクしてしまうのは過敏さが影響しています。
生まれ持った性質であるHSPの可能性もあれば、過去の親子関係によるアダルトチルドレンや対人恐怖症の可能性もある。
自信のなさ(自己肯定感の低さ)や物事の捉え方の問題(認知の歪み)によって、些細なことにでもダメージを受けやすく、他人の顔色をうかがわずにいられない状態になっている人は多いです。
まず何が影響して過敏になっているのかを知っていただくところから、改善に向けてカウンセリングでサポートしております。
職場でビクビクしてしまうことでお悩みでしたらご相談ください。