風俗に依存する人は性欲が強いとか、女性にモテないとか思われがちですが、一概にそうとは言えません。
性欲が強くなくても彼女がいても既婚でも風俗通いがやめられない状態になりますからね。
なぜ風俗に依存してしまうのか、原因と背景にある深層心理についてお伝えしていきます。
風俗に依存してしまう原因とは?
ストレスを溜め込んでいる
ストレスを自覚していない人がほとんどですが、風俗への依存にストレスが影響しているのは間違いありません。
ストレスがかかることによって理性脳と呼ばれる前頭前野の働きが弱り、逆に動物脳と呼ばれる大脳辺縁系の働きが強まるからです。
つまり、欲求が強まって逆に欲求を抑えるブレーキは弱まるということ。
さらにストレスで生命の危機を感じると本能が「子孫を残せ」という指令を出すから性欲が強まってしまう。
また、ストレスによる緊張状態が癒しを求めることも影響しています。
人間にとって究極の癒しは母親、母性であるため、自分を受け入れてくれる風俗嬢のところに行ってしまうんですよね。
「今この瞬間」重視の生活
「今が良ければすべてよし」という感覚で、過去を振り返ることがなく、未来を考えることもない。
今だけを重視した生活を送っている人も、風俗に依存しやすい傾向が見られます。
過去を振り返る感覚がないと楽しい出来事があってもすぐ消えてしまう。未来に目指すものがないと日々の積み重ねが感じづらい。
結果として今に残るものがないから、常に新たな刺激、快感を求めずにいられなくなってしまうんですよね。
また、今だけに焦点が当たっていると考えることも少なくなるため、興味本位で考えなしに行動を起こしやすくなることも影響します。
欲望がコントロールできない
感情と性欲は関係なさそうですが、実はものすごく深いつながりがあります。
なぜなら、欲求は感情の一種である「欲望」によって突き動かされるからです。
よく感情表現をする人は、感情を出してコントロールする機会が多い。
逆に感情を抑え込む人は、感情を出さないからコントロールする機会がほとんどない。
だから、感情表現をしていない人ほど、欲望が出てきたときにコントロールができません。
感情表現が苦手、一人で抱え込むタイプは風俗に依存しやすいわけです。
風俗に依存する男性の深層心理
心の底にある虚しさ
風俗に依存してしまう人は自分で決めた人生を生きている実感が薄いところがあります。
周りに流されて生きていたから自分の存在意義や生きる目的がハッキリしないまま。
自覚できない虚しさを抱えているのです。
だから、生きている実感が欲しくなってしまう。
生きている実感を求めるとき、人は性的なことに依存します。
本能的に見れば子孫を残すこと、性欲が人間の生きる意味になりますからね。
自慰行為(オナニー)が止まらない、不特定多数の女性と関係を持つのも同じです。
女性とのかかわりで抱えた感情
性的なことに依存するのなら自慰行為でもいいはず。
しかし、女性とのかかわりを求めているから自慰行為では収まりません。
- 母親との関係で支配され続けてきた
- 妻との関係でいつも我慢を強いられている
- 女性に上手くアプローチできない
原因は人によって違いますが、女性に対して何かしらの感情を抱いているのは共通します。
直接相手との関係で解消できない感情を風俗の女の子で擬似的に解消する。
風俗はお金を支払うだけで簡単に利用でき、女性より優位に立てるから選ばれやすいのです。
自尊心を高めたい
風俗に依存する人は手軽にエッチができる相手を強く求めています。
女性と性的な関係が持てるというのは、自尊心を高めてくれる一種のステータスのようなものだからです。
いろんな女性と一夜限りの関係を持ちたいと思っている人は少なくありません。
でも、自分から女性に声をかけて関係を持つのは難しいし、出会い系やマッチングサイトもなかなか手を出しづらい。
結果的にたどり着くのが風俗になるわけです。
風俗依存症の人はたとえ既婚者でも女性から言い寄ってきてくれたら迷わずOKするでしょう。(自分のタイプとかけ離れていた場合は別として)
特定の風俗嬢に通い詰め、特別扱いを受けることによって自尊心を高めている人もいます。
風俗通いが繰り返されてしまう要因
解消されることのない欲求不満
風俗に行くことで癒されたり気持ち良くなったりはしますが、それは一時的なものでしかなく終わった後に残るのはむなしさ。
「どうせむなしい気持ちになるだけだ」とわかっているのに行ってしまうのは背景に欲求不満があるからです。
欲求不満を風俗で解消しようとするのに根本的な欲求不満は解消されないまま。
行っても行っても解消されない欲求不満が風俗通いを繰り返させるのです。
欲求と言えば性欲だと思いがちですが、「愛されたい、認められたい」承認欲求、「思い通りにしたい」支配欲求、「誰かと一緒に居たい」親和欲求等も風俗への依存と強い関連性が見られます。
自信喪失の悪循環
風俗に依存してしまう人は自信がありません。
本当の自分をさらけ出すことができず、プライドが高かったり、相談ができなかったりする人がほとんど。
基本的に人と接するときは無理をして自分を作っているのですが、風俗に行けば心も体もありのままの自分を出せて女性が優しく受け入れてくれる。
お金を払っているから自分が優位に立って自信を持つこともできます。
しかし、風俗をやめようと思っているのに利用してしまうと「自分で決めたことが守れないんだ」と自信を失う。
自信がないから風俗に依存するという悪循環にハマっているところがあるのです。
風俗への依存に潜むポルノ依存症
風俗に依存してしまう人は、風俗に依存する前からアダルトコンテンツ、自慰行為に依存していた人ばかりです。
- 何か嫌なことがあったらアダルト動画を見て自慰行為をする
- 暇な時間ができたらアダルトサイトを見る
- アダルト動画を探しては気に入った動画を保存する
- 好みの女性が出演しているアダルトコンテンツを探すのが楽しみ
- 街中や電車内で好みの女性(とくに胸やお尻等)を凝視する
- ニュースでも性的な興奮を覚える女性を見たらすぐ検索する
- エロ漫画を読むのが好き
- スマホでエッチなゲームをするのが楽しみ
- 性的に興奮が高まったら自慰行為をせずにいられない
今まで性的なことに依存してきたから風俗を利用したときに依存してしまったと言えます。
つまり、風俗への依存状態を克服するためには性的なことへの依存をなくしていく必要があるのです。
昔と違って今はいくらでもアダルトコンテンツを手軽に見ることができる。 時代の変化と共に深刻化するポルノ依存症の闇をお伝えしています。
依存症になると原因に気付けない
夫婦関係は良くてセックスレスではなく、仕事も順調で友達もいる。ある程度自分の好きなことができていてとくに不満はない。多少の嫌なことはあってもストレスを溜め込んでいる感覚はない。
でも、なぜか風俗を利用してしまうというケースは少なくありません。
わざわざリスクを負って風俗に行く必要性がないにもかかわらず、貴重な時間とお金をかけてまで風俗に行こうとするのは何かしら理由があります。
依存症は別名「否認の病」と呼ばれ、自分の問題から目を背ける傾向が強い人ばかり。
本当はあるはずの問題を見ないようにしているから、客観的に見たときにつじつまが合わない状態になってしまうのです。
この記事を読んでも何が原因で風俗を利用したかよくわからない場合は、とくに否認の傾向が強いと言えますので、カウンセリングを受けてまずは原因に気付くことから始めていただければと思います。