「風俗通いをやめたい」と思っているはずのに、風俗を利用しては後悔することの繰り返し。
現金やカードを持ち歩かないようにするとか、風俗に行きたくなったら自慰行為をするとか…
対処法的なことをやっている人は多いですが、なかなか効果が出ずに困っています。
自分の意思で風俗通いがやめられない風俗依存症になると表面的な対処法だけでは太刀打ちできません。
風俗依存症を克服するためには、風俗を利用してしまう根本的な問題に気付き、解消していくことが必要なのです。
風俗通いをやめたいのにやめられない=風俗依存症
風俗依存症とは?
「風俗依存症」という名称から、まるで中毒のように風俗通いする人をイメージするかもしれません。
しかし、実際は月1、2回とか頻繁ではないけどやめられずに困っている人がほとんど。
頻度や金額の問題ではなく風俗通いをやめたいのにやめられない時点で風俗依存症に該当します。
人が「依存」する対象は様々ですが、代表的なものに、アルコール・薬物・ギャンブル等があります。
このような特定の物質や行為・過程に対して、やめたくても、やめられないほどほどにできない状態をいわゆる依存症といいます。
風俗に行った後は罪悪感と自己嫌悪で苦しむのに、時間が経つと風俗に行かずにいられなくなってしまう。
風俗が欠かせないものになっているからやめたくてもやめられないのです。
エッチなことが大好きで風俗を楽しんでいる状態と風俗依存症は明らかに違います。
風俗依存症の原因
ストレスが溜まるとアダルト動画を見て自慰行為をする習慣があり、性的な情報を見ていくうちに風俗店のサイトにたどり着く。
興味本位で利用してみたらすごく良くて、そこから定期的に風俗通いをするようになるケースが多いです。
快感を求めて風俗を利用する感覚になっていますが、風俗は苦痛から逃れる手段としての役割を果たしています。
風俗依存症の人は、風俗に依存せざるを得ないほどのしんどさ、つらさを抱えているのです。
女性と性的な関係を持てること、自分だけ特別扱いしてもらえていると思うことは自尊心を高めてくれるため、自尊心が低いことも風俗依存症の原因となります。
女性にモテなくて付き合った人数が少ない人は、自尊心が低くなりやすいものの絶対に低いとは言い切れません。
逆に、学生時代から普通に恋愛経験があって結婚していたとしても自尊心が低い人はいます。
なぜ風俗依存症になってしまうのか?風俗に依存してしまう原因と背景にある深層心理についてお伝えしています。
風俗依存症になりやすい人
以下のような特徴が見られる人ほど風俗依存症になりやすい傾向があります。
- ストレスを発散できる趣味がない
- 自分の気持ちを話すことが少なく説明口調
- 受身で自分から行動を起こすことが少ない
- 波風を立てないように本音を抑え込んで我慢する
- 女性を性的に見る度合いが高い
- 気持ちの切り替えがやたら早い、逆にものすごく引きずる
- 自分の感情や欲求、ストレスに鈍感
- 問題があっても表面化していなければ放置する
- 「どっちでもいい」が多く家族や友人任せ
- 自分の思い通りにならないとイライラして態度に出る
- 失言で妻を怒らせてしまう
- 面倒くさがりで期限ギリギリまで動かない
- コツコツが苦手で一気にやるか全くやらないか
- 目標や目的を持たずその場その場の気分で動く
風俗依存症はモテない男が風俗嬢に入れ込んで借金まみれになるという単純なものではありません。
普通に恋愛経験があって結婚している人でも風俗依存症になっています。
風俗依存症の実態
妻にバレても風俗通いがやめられない
風俗通いが妻にバレて夫婦関係がこじれてからのご相談が一番多いです。
一人の時間ができたとき、友達や職場の同僚に誘われたとき、出張に行ったとき等、風俗を利用するシチュエーションは人によって違います。
いつもと違う態度で勘付いた妻が証拠を発見、嘘でごまかそうとするも問い詰められて風俗通いを認めざるを得ない状況に。妻に性病を移して発覚するケースもありますね。
妻に激怒されて「もう絶対にいかない」と誓ったはずが、時間が経つと「バレなきゃ大丈夫だ」と考えてまた風俗を利用してしまう。
行動を監視されお小遣いも制限、誓約書を書かされ、妻の実家に頭を下げに行ってもやめられない。
風俗通いがバレて一度は許してもらえたものの、二度三度重ねて別居、離婚に至るケースは少なくありません。
風俗通いがバレて妻からやめないと離婚するとまで言われても、泣き崩れられても、激怒されてもまた風俗に行ってしまう。なぜバレてもまた風俗に通ってしまうのでしょうか?
借金をしてでも風俗を利用する
風俗依存症になるとお金がなくても風俗を利用せずいられなくなります。
最初は余ったお金だけ使っていたのが、手を出してはいけないはずの生活費まで削るようになってしまう。
貯金は使わないと決めていたのに気付けば手を出していた。
「ちょっとくらいなら」という気持ちが少しずつ一線を越えさせていく。
借金だけは絶対にしないと思っていたはずが、いつの間にか何百万の借金を抱えてしまうといった最悪の事態に至ることも。
気付かないうちにエスカレートしていくところも風俗依存症の怖さです。
風俗嬢を好きになってしまった
風俗は好みの女性が至れり尽くせりのサービスで心も体も満たしてくれる場です。
面倒くさいことを言われることもなく、自分の思い通りになるから一緒にいて心地がいい。
「こんな子と付き合えたら…」と思うのも無理はないでしょう。
純粋で性格が良さそうな子もいれば、お客さんに恋をさせる『色恋営業』というテクニックを駆使してくる子もいます。
「○○さんだけ」と特別感を演出したり、「付き合うのは風俗を辞めてから」と期待させたり…
いつも頭の中は風俗嬢のことばかりで風俗依存症から抜け出せないのです。
風俗嬢と付き合いたい、どうすれば関係を進展させられるか知りたい、相手の気持ちを知りたい、好きな風俗嬢のことを忘れたい等と思っておられる方は参考にしてください。
風俗依存症の克服に有効な6つの取り組み
風俗通いのリスクを具体化する
風俗を利用すればお金がかかる、妻にバレたら大変なことになる、性病にかかるかもしれない…
風俗は快感や癒しを与えてくれる反面、当然ながらリスクがあります。
リスクを全く知らずに風俗通いをしている人はほとんどいないと思いますが、ただ漠然としていて具体的なものにはなっていません。
- 月々、年間どれだけの金額を風俗に使っているのか
- 妻にバレたら今の生活はどうなってしまうのか
- 性病にかかることでどういう問題が起こるのか
上記のような風俗通いのリスクをインターネットで調べたりしながら書き出してみてください。
具体化してリスクの大きさを実感できるようになれば、風俗を利用することへの抵抗を感じやすくなります。
「もし風俗に行かなかったらどうするか」を考える
風俗依存症の人はお金と時間の使い方が下手になっています。
本来なら趣味や勉強、彼女、家族に使うはずのお金や時間を風俗に使っているのです。
食費を極限まで減らして風俗に使うお金を捻出している人もいたりします。
時間ができればスマホで風俗店のサイトを見続ける人はかなり多いですね。
もし風俗に行かなかったらお金と時間を何に使いたいのか?
そもそも自分は何がしたいのか、自分にとって何が大切なのかまで掘り下げた上で考えてみてください。
風俗以外で重要度の高いことを探し出す
ふと時間が空いたときに風俗のことを考えてしまうのは、風俗の重要度が高くなっているからです。
極端な話、風俗が唯一の楽しみだとしたら絶対にやめられませんよね。
仕事が忙しい時期に風俗通いが止まっていたという話はよく聞きますが、これは仕事の重要度が風俗を上回ったことによるものです。
ゲーム、漫画、映画、カフェ巡り、食べ歩き、ゴルフ、サッカー、筋トレ、ウォーキング、ドライブ、サイクリング、お寺巡り、英会話…
風俗以外で重要度が高いことを探してみてください。
何か一つで風俗を上回るのは難しいため、重要度が高いことを複数持てるようにしていくことが必要です。
自発的な行動を増やす
依存の反対は自立です。
自立につながることを増やせば増やすほど風俗依存症から抜け出していきます。
- いつもダラダラしてしまう休日の過ごし方を変えてみる
- 伝えたほうがいいことは聞かれる前に自分から話す
- 親や妻に任せているけど自分がやったほうがいいと思うことはやる
- 自分から誘って友達と会う
- やったほうがいいと思っていることを期限が来る前にやる
自分で決めて自分でやることが増えれば自分をコントロールする力が高まり、風俗に行きたい気持ちもコントロールしやすくなるという原理です。
些細なことでも大丈夫ですので、今の自分が少し頑張ればできそうなことを目安に取り組んでみてください。
女性との関わりを見直す
妻(彼女)に言いたいことが言えない、普段のコミュニケーションや性生活に不満を抱えている。
彼女が欲しいのに女性と一切話していない。
女性との関わりにおいてこういった問題を抱えているから、お金さえ払えば至れり尽くせりのサービスをしてくれる風俗にハマるのです。
カウンセリングでは女性の心理を具体的にお伝えし、一緒に考えながら女性との良好な関係構築をサポートしております。
パートナーとの関係であればお二人でカウンセリングを受けていただいて改善していくことも可能です。
目を背けている問題に気付く
風俗依存症の人は「性欲が強いから」「意思が弱いから」といった短絡的な理由で風俗通いがやめられないと思っています。
だから、性欲を抑えよう、意思をもっと強く持とうと解決にならないことを繰り返してまた風俗に通ってしまうのです。
「目を背けている問題は何なのか?」
答えはここにあります。
夫婦関係が上手くいっておらずセックスレス。どう切り出せばいいかもわからず放置しているけど寂しさは募るばかり。でも、風俗に行けば寂しい気持ちが紛れる。
これといった趣味もない。毎日同じことの繰り返しで楽しみもとくにない。家族のために会社のために頑張ってるけど嫌なことばかり。でも、風俗に行けば非日常で嫌なことを忘れられる。
女性と付き合いたいけど自分なんて相手にされないだろうし、何を話していいかもわからない。好きになるけど告白なんて絶対にできない。でも、風俗ならお金さえ払えばこんな自分でも受け入れてくれる。
わかりやすい例を挙げてみましたが、あなたの場合はどうでしょうか?
「なぜ風俗通いがやめられないのか」を自分に問いかけてみてください。
風俗依存症の克服にはカウンセリングが必要
「否認の病」と呼ばれる依存症は厄介
ただ、風俗依存症には無意識に目を背ける否認があるため、なかなか問題を自覚できません。
風俗依存症に当てはまるのに「自分は風俗依存症じゃない、やめようと思えばやめられる」と認めないのが典型的な否認です。
親子関係に問題はなく夫婦関係は円満、仕事にも不満はない。
向き合っても都合の悪いことから目を背けるので、何も問題がないように見えてしまう。
だから、問題を自覚するためにカウンセリングを受けることが必要なのです。
カウンセリングで成育歴や現在の人間関係、生活習慣等をお話しいただければ、どこに問題があって何から目を背けているかがわかってきます。
自覚できた問題を解決すれば風俗依存症は克服できる
そして、どうすれば問題を解決できるかを一緒に考えながら、専門的なアドバイスをもとに実践していく。
感情、思考、脳の働き、それぞれの観点から今の自分にできることを少しずつ積み重ねます。
人間関係の問題は相手もあることなので一筋縄にはいきませんが、諦めずに取り組みを継続した人は改善できています。
風俗通いは本当の問題をごまかすための隠れ蓑にすぎません。
終わった後の何とも言えないむなしさがその証拠です。
夫婦関係、仕事、恋愛、職場の人間関係、親子関係など、目を背けている問題は人によってさまざまですが、カウンセリングを受けて自分自身と向き合い行動していくことによって風俗依存症は克服できます。
風俗通いをやめたいと本気でお考えでしたらカウンセリングにお申込みください。