転職してもいつも職場で孤立してしまうので何とかしたい。
なぜ孤立を恐れるのかという点からどうすれば孤立を気にしないようにできるかをお伝えしていきます。
なぜ人は孤立を恐れるのか?
寂しさや惨めさを感じたくない
職場での孤立の代表的な事例として以下のようなケースがあります。
- ランチのときに誰からも誘われず一人で食事をとる
- 飲み会のときに会話に入れず一人で黙々と飲む
- みんなが雑談で盛り上がっているのに輪に入れず黙々と仕事をこなす
こういう状態になるとすごく寂しい気持ちになったり、自分が惨めに感じたりしますので本当につらいですよね。
私も保険会社在籍時にランチに誰からも誘われなかったり、同じチームの人が盛り上がってる話に入れなかったり、寂しい思いをしたことが多々ありました。
寂しい思いや惨めな思いをしたくないから孤立したくないという面はあると思います。
潜在意識に刻み込まれた死への恐怖
でも、実は孤立を恐れる理由はそれだけではなく、原始時代からの潜在意識による理由もあると言われているんですよね。
原始時代の人間は群れをなしてマンモスなどの大きな動物と戦いながら生活しており、群れから離れて一人になることが「死」を意味していたから孤立を恐れるというものです。
実際に原始時代の意識が今もなお残っているかどうかは定かではありませんが、「孤立=社会的死」と考えられている日本では「孤立=死」というイメージは誰もが少なからず持っているのではないでしょうか?
職場で孤立しても気にしないために
職場で孤立してしまっている状態から抜け出すのは簡単ではありません。
すでに「一人」というレッテルを貼られ、心理的な距離が見えないほど遠くなっていますからね。
だから、今から輪に入ろうと頑張るのではなく、自分が孤立を気にしないようになることが大事なのです。
エキスパートになる
特定の分野でトップになる、エキスパートになることを目指します。
技術力の向上でも仕事の効率化でもかまいません。何か取得できる資格があれば挑戦してみるのもいいですね。
仕事に目的や目標を持って取り組むことができればできるほど孤立は気にならなくなっていく。
夢中になれることがあれば孤立なんてどうでもよくなるわけです。
周りの見る目が変わることでかかわりを持とうとしてくる可能性も出てきます。
自分が一人を選んでいるという感覚になれば、同じ一人でも孤立していると思うことはありません。
仕事として割り切る
職場に行く本来の目的は仕事をこなすことです。
人間関係を築くことは目的ではなく、あくまでもおまけみたいなものと考えてください。
「仕事だから、仕事さえやればいいんだ」と考えることで、ドライな気持ちに徹して仲間入り、ふれあいを求める気持ちを消していきます。
職場での人間関係は最低限としてとにかく自分に与えられた目の前の仕事をこなすことだけに集中する。
周りで楽しそうに雑談してようが、「生活をするためにお金が必要だから働いている。だから、仕事をこなして対価となるお金さえもらえればいいんだ」といったことを毎日心の中で唱えて、その目的を果たすことだけに集中して日々を過ごす。
この方法をとる場合は必ず、その仕事で得た対価から自分にご褒美を買ってあげるようにしましょう。
何か良いことがないと精神的な部分だけでは続けられないですからね。
でも、やっぱりみんなと仲良くしたい
孤立を気にしないようにと思ったけど、人とかかわりたい気持ちがどうしても消せない人もいるでしょう。
たしかに孤立した状態からのかかわりは難しいですが、絶対に不可能ということではありません。
以下の方法を地道に取り組んでいけば関係性を変えられる可能性はあります。
話しやすい人一人だけと話していく
職場に最低でも一人か二人は、お人好しで孤立している人を気にかけてくれる人がいます。
学生時代で言うと、グループに入れなかった子に声をかけて自分のグループに入れてあげるようなタイプですね。
そういう人は孤立している人を助けたい気持ちを持っているので、話しかけて驚かれることはあっても嫌がられることはありません。
まずはその人とだけ話すようにしていきます。
相手のおかげである程度は話せると思いますので、話している姿を職場の他の人たちに見せることができます。
継続的に繰り返していくと周りのイメージが「意外と話す人」に変わって話しかけられやすくなる。
もしかすると、話しやすい人が協力して他の人とも話しやすい状況を作ってくれるかもしれません。
マーケティングで言うランチャスターの弱者戦略のコミュニケーション版のような方法だと思っています。
今の会社を辞めてリセットする
思いつく人は多いと思いますがこれは最終手段です。
とくに孤立している期間が長い人の場合は、周りから「孤立しているようなやつ」というレッテルを貼られてしまっているため、覆すのがめちゃくちゃ難しい。
だから、いっそのこと環境を変えてまだレッテルを貼られていないところでチャレンジしてみるのです。
ただ、新しい職場でも今までと同じ自分では、結局また元の木阿弥で転職を繰り返す羽目になってしまうだけ。
辞めるにしても今の職場で何かを試すとか、習い事やサークル等の別のコミュニティに参加してみるとか、カウンセリングを受けてみるとか、何か自分を変える行動を起こしてからにしてください。