
キャバクラ通いをやめたいのにやめられないと悩んでいませんか?
キャバクラ依存症は単なる遊びの範疇を超え、生活や人間関係、さらには経済的な問題にも発展することがあります。
本記事ではキャバクラ依存症の原因や心理、克服方法、キャバクラ通いをやめる方法について詳しく解説します。
これを読むことで依存から抜け出すための第一歩を踏み出せるはずです。
キャバクラ依存症とは?
「キャバクラ依存症」という病名があるわけではないのですが、わかりやすく依存症としました。
依存症の名の通りキャバクラ通いをやめたいと思っているのにやめられない状態の人がキャバクラ依存症に該当します。
キャバクラが好きで通っている人でも、借金をしてまで入れ込んでいる人は依存症のレベルだと言えます。
やめたいのにやめられずキャバクラに時間とお金を費やしてしまう、借金をして生活に支障をきたしているといった何かしらの問題が発生しているのが依存症です。
キャバクラではなくガールズバー、コンカフェに依存している人もいます。
※依存症についての詳しい情報は厚生労働省の「依存症についてもっと知りたい方へ」のページをご参照ください。
キャバクラ依存症に正論は通じない
「一日に何十万もキャバクラに使って何になるのか?お金を捨てているようなものだ」というのは正論です。
しかし、正論を言ったところでキャバクラ通いが止まることはありません。
頭では無駄だとわかっていても止めることができない状態が依存症だからです。
キャバクラに通い始めるきっかけ
たいてい職場の同僚や友人に誘われて一度行き、キャバ嬢とLINE交換をして連絡を取り合う中でまた行くパターンが多いです。
最近はマッチングアプリで出会いを装って店に誘う手法が増えてきています。
路上のキャッチ、店の前での呼び込みに釣られてというケースもありますが、ぼったくりへの警戒心があるので少ない印象です。
キャバクラ依存症に陥るパターン
大きく分けて二つのパターンがあります。
一人のキャバ嬢にのめり込むパターンとキャバクラ遊び自体にのめり込むパターンです。
一人のキャバ嬢にのめり込んでしまう
たぶん一般的にイメージされやすいキャバクラ依存症ではないでしょうか。
恋愛経験の少ない男性がキャバ嬢らしからぬ女性に魅かれ、恋愛感情を抱いてお金をつぎ込む。
男性の扱いに慣れた女性に恋愛経験のない男性がかかればひとたまりもありません。
最初は最低限の金額でと思っていたはずが、少しでも彼女のためになるならと背伸びをし、そこから無理にお金を使うことが常習化。
借金をしてまで通うようになってしまうケースが多く、本人、そして、家族を巻き込んでの問題に発展する。
ストーカー化しやすく、最悪の場合ニュースになるような事件を起こしてしまう危険性があります。
キャバクラ遊びにのめり込んでしまう
キャバクラで女性からチヤホヤされるのが気持ちよくて仕方がない。
お金を払ってくれる客に対して当たり前ではありますが、キャバ嬢は自分が欲しい言葉を掛けてくれますからね。
普段なかなか周りに認めてもらえていない人が褒めてもらえる。
女性にモテた経験がない人が女性から好意的な反応を示してもらえる。
キャバクラが心から求めているものを自分に提供してくれる場であればハマってしまうのも無理がないと言えます。
ただ、一人のキャバ嬢に入れ込むケースに比べれば依存症のレベルになる人はまだ少ない印象です。
キャバクラに依存しやすい人の特徴
承認欲求が強い
自己肯定感が低く他者からの評価を強く求めています。
人に頼りにされたい気持ちはあるのに日々の生活ではほとんど頼りにされることがない。
キャバクラではキャストの女性が持ちあげ、頼りにしてくれるので承認欲求が満たされる。
気を良くしてどんどんボトルを入れることでキャストの女性が喜び、さらに承認欲求が満たされる状態になっていきます。
ストレスを抱え込んでいる
日々職場や家庭で嫌なことに耐え続け、しんどさを感じています。
人に相談したり頼ったりすることができないから抱え込む。
ストレス発散の手段としてキャバクラ通いが出てくるのです。
キャバクラで愚痴を言う人、まったく言わずその場を楽しんで嫌なことを忘れようとする人に分かれます。
物事を深く考えられない
普段から物事をあまり考えず漠然と日々を過ごしている状態になっています。
人生設計が曖昧で計画性がない人が多いですね。
お金の管理が苦手であったらあった分だけ使ってしまう。
今だけを見て先のことを考えていないからキャバクラで数十万もの大金を使うことができるのです。
人とのかかわりが少ない
職場の人、家族、友人知人との関係が希薄で人と会うことがほとんどありません。
会っていたとしても事務的な会話しかしていなかったりします。
本当は人とかかわりたい気持ちがあるのに会わず、代わりにキャバクラ嬢と会う状態になっているのです。
キャバクラに通い始めると人付き合いの重要性を見失い、余計に人と会うことを求めなくなっていきます。
趣味や楽しみがない
趣味と呼べるようなものはなく、日々の楽しみすらない。
ただ家と会社の往復だけをする味気ない生活になっています。
何か楽しいこと、面白いことを求める気持ちがキャバクラへと足を運ばせるのです。
キャバクラに頻繁に通う人はキャバクラ通いが趣味のような感じになっていますね。
キャバクラ依存症の背景にある心理
サンクスコスト効果
キャバ嬢に対してお金、時間、労力をつぎ込めばつぎ込むほど、その分を取り戻したいという心理が働きます。
これはサンクスコスト(すでに支払って取り返せない費用)効果と呼ばれ、キャバ嬢に会いに行けば行くほど抜け出せなくなるのです。
「これだけお金と時間をかけているのだから、関係が深まっているに違いない。そして、あわよくば付き合うことができるんじゃないか。」といった考えに陥ってしまうことが少なくありません。
キャバクラはサンクスコスト効果を利用している部分があるため、お金と時間を使わせようとする仕組みになっています。
好きなキャバ嬢はただ普通のサービスとして接客をしているだけなのに、自分だけが勝手に舞い上がってお金と時間をどんどんつぎ込んでいく。
そして、取り返せるはずのないサンクスコストを求めて通い詰めることになるわけです。
恋愛感情
キャバ嬢は自分のことを肯定してくれて好意的な反応を示してくれます。
恋愛経験が少ない、女性との関係に慣れていない人は、接客サービスであるキャバ嬢の対応を恋愛と勘違いしてしまう。
相手を喜ばせたいと思うことで無理をしてボトルを入れる、プレゼントをする。
相手が喜んでくれることでまた好きになってもらえたと思い込む。
繰り返していくうちにのめり込んでキャバクラ依存症になっていくのです。
現実逃避
自分にとって苦痛になる現実から逃れる手段としてキャバクラに依存することはよくあります。
- 恋愛がしたいのに女性と上手くかかわれない
- 妻とセックスレスで関係がギクシャクしている
- 日々の仕事がしんどくて仕方がない
キャバクラに行けば普通に女性と会話ができる。
自分は有能な人間だと思わせてもらえる。頑張りを認めてもらえる。
お金を払うことで一時的に現実から逃れ、快感を得られることがキャバクラにハマる原因になっています。
セクキャバに依存してしまうケースもある
セクキャバ(セクシーキャバクラ)は別名おっパブ(おっぱいパブ)、ツーショットキャバクラとも呼ばれ、女性の上半身へのお触りができるキャバクラです。
ソフト系とハード系に分かれており、キスや胸を舐めるといった行為ができるかどうかの違いだと言われています。
個室感覚で女性と話し、触ることができるので、普通のキャバクラと違って一人でも行きやすい。
普通のキャバクラより性欲を満たすことができる分、風俗まではいかないものの得られる刺激は強いです。
キャバクラと同じく職場の人や友人に誘われて行くことが多い場所であり、女性とのLINE交換から連絡を取り合って一人で行き始める傾向が見られます。
彼女や妻にバレたとき問題になりやすいのはキャバクラよりセクキャバです。
回転率が高いだけでなく接客後毎回シャワーで身体を洗い流すわけではないことも考えると、ヘルスより性病感染のリスクが高いのではと思っています。
キャバクラ通いをやめたい方へ
依存症のレベルになっていると簡単にやめることはできませんが、以下のような取り組みを続けることでやめることができていきます。
キャバクラにお金と時間を費やし続けた未来を想像する
キャバ嬢とLINEのやり取りをしていてお金と時間がある状態であればいずれキャバクラに行ってしまいます。
まずキャバ嬢のLINEはブロックしましょう。
そして、お金と時間の制限を作れば行けなくなるはずですが、借金をしてしまう状態まで陥っている人はキャバクラ最優先でお金と時間を捻出します。
キャバクラ通いを続けた場合を想像してみてください。
例えば、これから10年間同じペースでキャバクラ通いを続けたらどうなっているでしょうか?
そのときあなたには何が残っていますか?
今は目の前の快楽に飲まれているからブレーキがきかないわけですが、先のことを考えてみるとブレーキがかかってきます。
キャバ嬢の本音と向き合う
頭では相手は自分ではなく自分のお金が好きなんだとわかっている。
でも、それを認めてしまうと自分が惨めになってしまうからどこか誤魔化しているところがあります。
そもそも相手の女性はなぜキャバクラで働いているのだろうか。
他にもいろんな仕事がある中でわざわざ大変な夜職を選ぶというのはそれなりの理由がありますよね。
夜職の一番の魅力と言えばお金です。
お金のために割り切って働いているということを考えれば、客と付き合ったりすることは基本的にないとわかります。
完全にゼロではないにしても目的が違うわけですから、恋愛の方向へ持っていくのは至難の業だと言えるでしょう。
カウンセリングで自分と向き合う
キャバクラに依存している人は自分の問題から目を背けています。
仕事で莫大なストレスを抱えている、目標を見失っている、日々楽しみにしていることが何もない、家庭で自分の居場所がない、人とのかかわりがほとんどない等、何かしらの問題を抱えていますが、解決しようがないと諦めて過ごしているのです。
カウンセリングではキャバクラに依存している現状、なぜキャバクラに行きたくなるのか、今後どうしていきたいのかをお聴きし、背景にある問題に焦点を当てていきます。
目を背けてきた問題と向き合うのは簡単ではありませんが、カウンセラーとの対話を重ねる中で少しずつできていきます。
キャバクラ依存症ではないかと思い、悩んでおられるようでしたら一度ご相談ください。
キャバクラ依存症のご家族へのサポート
キャバクラ依存症の本人より、親、妻が迷惑を被って困っているケースは多いです。
依存症が否認の病であることから本人が問題の深刻さを認識できず、カウンセリングを受けないといけない状態であることも認識できません。
キャバクラ通いをどうすればやめさせることができるのか、普段どういう接し方をすればいいのか等、詳しいお話をお聴きした上でアドバイスさせていただきます。
家族、パートナーのキャバクラ依存症でお困りでしたらご相談ください。
まとめ:キャバクラ依存症から抜け出すために
- キャバクラ依存症は「やめたいのにやめられない」状態が特徴
- 承認欲求の強さやストレスが依存を引き起こす原因となる
- キャバクラ通いをやめるためには依存の仕組みを理解し、現実と向き合うことが重要
- カウンセリングを受けることで、根本的な原因にアプローチできる
「キャバクラ依存を克服したい」「パートナーや家族の依存に悩んでいる」という方は、ぜひカウンセリングをご利用ください。
あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスをお伝えします。